真長寺の釈迦如来像
堂々とした丈六釈迦像
住所
岐阜市三輪778-1
訪問日
2012年9月30日
この仏像の姿は(外部リンク)
拝観までの道
JRまたは名鉄の岐阜駅から加納団地線三輪釈迦前行きか、高美線中濃庁舎前行きの岐阜バスに乗車し、「三輪釈迦前」で下車。乗車時間は50分くらい。下車後、北にすぐ。
→ 岐阜バス
拝観は、事前予約必要。
拝観料
志納
お寺のいわれなど
真長寺はその東側にある三輪神社と深い関連をもつお寺であったらしい。寺伝では、平安時代中期に奈良より三輪氏がここに移り住み、その際に三輪神社を奉安し、また釈迦像を造立して、その守りとしたという。
拝観の環境
収蔵庫の中は明るく、側面からもよく拝観できる。
仏像の印象
釈迦如来像は像高約280センチの坐像。寄木造、彫眼。堂々とした丈六仏で、整った像容、比較的浅い衣文から、平安中、後期の仏像とわかる。
もとは、現在の安置場所である収蔵庫の裏手の高台にあった本堂のご本尊としてまつられていたそうだ。
手は右手をこちらに向け、左手は足の上にてのひらを上に向けて置く。左足を上にして組んでいる。
螺髪は小粒で、肉髻はお椀を伏せたように盛り上がる。
顔はしっかりと前を向き、姿勢よく、上半身はたくましい。なかなか胸板が厚く、大きな上半身を支える脚部も堂々として、安定感に富む。左足首から流れる衣の襞(ひだ)は比較的しっかりと彫られているが膝からももの衣の線は省略気味にあらわしている。
ほおの張りはそれほどでなく、そのためか顔つきはやや平面的な印象である。
その他(もみじ祭りについて)
11月の下旬の「もみじ祭り」の際には、仏像だけでなく、お寺に伝わる仏画も公開され、予約なく拝観できる(2012年は11月23、24日であった)。
そのほか、毎月8日の「釈迦法要」の際も開扉しているらしい。
さらに知りたいときは…
『岐阜県の仏像』、岐阜県博物館、1990年