可児郷土歴史館寄託の大日如来像
可児市・無量寺の仏像
住所
可児市久々利1644ー1
訪問日
2008年4月12日
この仏像の姿は(外部リンク)
館までの道
可児(かに)郷土歴史館へのアクセスは、上記の可児市郷土歴史館ホームページを参照のこと。
筆者は、名鉄広見線の終点御嵩(みたけ)駅前からタクシーを使った。1,500円強だった。
年末年始と、月曜、祝日の翌日が原則休館。
入館料
一般300円
歴史館と仏像について
可児市郷土歴史館のある可児市久々利というところは、かつて陶芸家荒川豊蔵が桃山の茶陶、志野焼の窯跡を発見し、みずからも窯を構えたところである。歴史館には出土した志野焼の名品や荒川をはじめとする現代作家の作陶が展示され、小さいながらも陶磁器ファンには見逃せないミュージアムである(郷土歴史館から東へ3キロくらいのところには豊蔵記念館もある)。
無量寺は郷土歴史館の西2キロくらいの場所にあるが、現在は無住で、仏像が郷土歴史館に寄託、常設展示されている。
観覧の環境
ガラス越しだが、明るい照明のもと近い距離で見ることができる。
仏像の印象
この館に寄託されている数点の仏像の中で、この無量寺の大日如来像は優品である。
寄木造、像高は約80センチの坐像。手を忍者のように組む智拳印なので、金剛界大日如来像である。
バランスのよい像で、胸は広く、腰のくびれでメリハリをつけ、膝は高さは薄いが幅は広くとる。足を覆う衣文の流れは浅く、流麗である。顔は少し斜めから鑑賞するとなかなか理知的で、平安末から鎌倉初期の様相を見せる。
ただし、まげ、手、膝先の衣など後補部分がある。
さらに知りたい時は…
『可児市史』1、可児市、2005年