興禅院の釈迦如来像
緑豊かなお寺のご本尊
住所
川口市安行領家401
訪問日
2019年7月28日
この仏像の姿は(外部リンク)
拝観までの道
埼玉高速鉄道線の戸塚安行駅下車、南へ徒歩15~20分。
バス利用の場合、東川口駅と西川口駅を結ぶ国際興業バスに乗車し、「花と緑の振興センター」下車すぐ。ただし、本数は1時間に1本程度。また、川口駅と新栄団地を結ぶ東武バスの路線でもこのバス停を通るが、こちらはさらに便数が少ない。
拝観は事前連絡必要。
拝観料
志納
お寺や仏像のいわれなど
曹洞宗のお寺で、創建は室町時代。境内は緑が多く、あじさいや紅葉の名所としても知られる。
本堂は明治期の火災ののちに大正年間に再建されたもので、堂内の本尊が安置されている左右は雄大なコテ絵が描かれている。
本尊は釈迦如来像で、平安時代末期ごろの定朝様の仏像。江戸時代に旗本の藤川氏によって寄進された仏像だそうだ。
拝観の環境
ご本尊は本堂の壇上、高い位置に安置される。
近くより拝観させていただけた。
仏像の印象
本尊・釈迦如来像は像高約80センチの坐像。ヒノキの寄木造。手は施無畏・与願の印を示す。
整った丸顔、お椀のように盛り上がる肉髻、なで肩で豊かな上半身、美しく流れる衣は、本像が定朝の様式をよく汲んだ仏像であることを示す。落ち着いた穏やかな仏像である。
脚部はあまり大きく、高くしないが、安定感ある座り姿である。
衣は漆箔、肉身部は金泥であるが、これは東日本大震災後に修理したものだそうだ。